主人公・三国雄二は浪人生。それ自体は自分の不徳の致すところだし、反省してより一層勉学にいそしむ気満々だった………のだが。「家を売るって、ど、どういうことさ?!」「売るんじゃないよ、もう売ったの。引渡しは来週だから、あんたも荷物をまとめなさいよ」両親の海外移住で、いきなり家を放り出されることになった主人公。しかし、救いの手は差し伸べられる。「お前、今日から家で暮らすことになったから」そう、笑顔で、しかも自身たっぷりに言い放ったのは、主人公の兄・雄一だった。兄は異常に思うほど弟である自分を溺愛していた。引くくらいに。それに、兄は結婚したばかりで、新居で新婚生活を満喫していたはずだった。新婚家庭に乱入など、いくらなんでも空気が読めてなさ過ぎだろう。とは言え他に道もなく、兄の新婚家庭に居候することとなった雄二。なるべく邪魔しないように………と思っても、あけすけに振舞う兄嫁の精神攻撃(?)は予想以上。っていうか、もしかして誘ってる?さらに、隣家の主婦・勝山由香里も無駄なお色気を振りまくいかにも肉食な女性。しかも、日を置かずにやってくる御用聞きのおっさんたちは一体何?そして、地主だか何だか知らないけど、我が物顔でやってくるジジイは何?戸惑うばかりの新生活、不意に華やいだ身の回りで起こる数々の色っぽい騒動。兄嫁、隣の奥さん、そして………雄二の新生活は、正に波乱万丈?!これって、天国?それとも………?