「私の4人の娘を好きなように抱いて『契り』を交わし、娘を孕ませてください」「あなたは選ばれたのです……霧谷の娘と子を成し、この霧谷家の全てを手に入れる、唯一の男性に。これは、我が霧谷家の昔からの習わし」地方の山村を見下ろす丘に建つ、妖しげな洋館を訪れる元雑誌記者の青年『時津大輔(ときつだいすけ)』。豪奢な洋館で彼を待っていたのは、謎めいた館の女主人『霧谷澄美(きりやすみ)』と、その娘の姉妹たちだった。澄美の口から語られる、『娘を抱け』というにわかには信じ難い話を承諾し、大輔は霧谷家の館に滞在することとなった。毎夜『夜伽(よとぎ)』と称して行われる、姉妹たちとの淫靡で濃密な触れ合い。館に出入りする軍将校や富豪、不気味な使用人たち。そして、早世したはずの四女『藤乃』との、禁断の記憶。霧谷の一族の血に秘められた謎とは?大輔を待つ運命とは?背徳の館で繰り広げられる、めくるめくエロスの物語。