2034年、日本。海の向こう側では、今もどこかで戦争が起こってる。そういう世界情勢を、なんとなくは把握していたけれど。どこかで響く銃声は、あまりにも遠い。なんてことない田舎町に住む俺にとっては、そのはずだった。でも、とある事情で俺たちの通う学校は無期限の休校という廃校に近い状態になってしまい、校舎は陸上自衛軍に接収されることになってしまって。そしてやってきた、陸上自衛軍女子工科学校の生徒達。部隊名、第0教育隊第2区隊。所属隊員はすべて女性。物珍しさから少し興味はわいたけど、物騒なことは嫌いだった。だから絶対に関わるつもりはなかったのに、なぜかその0教2区隊ってやつに組み込まれることになって……。これは平凡に過ぎるはずだった毎日が、少しずつ変わっていく物語。――いずれ戦地に赴くあの人に、俺はなにをしてあげられるだろう。