主人公・直尋と妻・李咲は結婚4年目の夫婦。周りからも羨まれるほど仲が良く、結婚生活は順風満帆だった。直尋に生まれてしまった小さな気持ち以外は……。きっかけは些細な出来事。夫婦仲良くお酒を飲んでいた際に出た、李咲の昔付き合っていた男の話。その話に、謎の高鳴りを覚えてしまったことだった。おかしいと思い、ネットやらなにやらで調べているうちに、逆に完全に『その』性癖があることを自覚してしまう。しかし、そんなことを愛する妻に言える筈もなく、幸せであればあるほど自分の中にあるそれが、小さな棘となりチクチクと刺していた。そんなある日、学生時代の後輩・司からとある相談を受けて――