『生き物に生存権が存在するように、俺にもしっかりとKISS権が存在するんだ!!!』『今こそ、俺のKISS権を発動させる時なんだ…』日本の沖ノ鳥島から東南東に100キロの場所に、太平洋に浮かぶ絶海の孤島があった。本土からの連絡線は、週に一度きり。空港も持たない過疎の島には、奇妙な不文律が存在した。『キスをした者は、両名共に逮捕。懲役五年』と…是が非でもキスというものを体験したい青年は、幼なじみや知り合いの女の子に頼み込んで、キスを味わおうとするが、叶わず…思いつめた青年は、やむなく島からの脱出を図るのだった…