青年は旅をしていた。青年は自分が何者か知らない。青年には昔の記憶がなかった。青年は1つのペンダントを持っていた。青年は不死の身体も持っていた。青年が持っている物はそれだけ。青年は旅をしている。メイドの少女は1人で暮らしていた。メイドの少女は主人の帰りを待っていた。メイドの少女は主人と交わしたたった1つの約束を信じていた。メイドの少女は1人で暮らしている。青年はメイドの少女が住む街にやってきた。メイドの少女は青年を受け入れ一緒に暮らしはじめる。青年は自分の記憶を見つけるためにこの街にとどまる。メイドの少女は主人を待っている。青年は自分を探している。───そして、物語は動き出す。