家は瀟洒な邸宅。しかし、家の内部は片付ける人間が居ないのか、散らかっていて汚かった。家の物が整理されておらず、所構わず散乱しているような状態。そんな環境下でも、何事も無く生活していた。母親が他界してから、期間として丸一年が経とうとしていた。ごみ屋敷状態の散らかった我が家。だが、最早普通の感覚だった。今日も、いつもと変わらずコンビニ弁当を食っていた長男・コウタ。コンビニ弁当も食べ終わり、しばらくすると、一家の主である父親が、珍しく早く帰って来た。そして、父親は冷蔵庫からビールを取り出した。そして、部屋の片付けの件で少し言い合いになった。とはいえ、コウタは仕事を辞めて求職中。あんまりコウタを刺激しても仕方が無いので、いっその事、家政婦を呼ぶ事となったのだが…後日、家政婦の派遣センターから当てがわれたのは、若妻家政婦・時坂ひなだった…。