時は15XX年。世は戦乱の坩堝と化していた……。【日ノ本(ひのもと)】と呼ばれる島国のほぼ中央に位置する【苛斐地方(かいちほう)】。そこは【卑前(ひぜん)】【卑後(ひご)】という二つの国に分かれ、日夜激しい争いを繰り広げていた。領土も広く、軍備、資源共に充実している卑後の国に対し、人材には富んでいるものの、領土も狭く、その他の面でも劣っている卑前の国は劣勢を強いられていた。領主【今柄義範(いまえよしのり)】の指揮のもと、数に任せ次々と砦を襲い本城へと迫ってくる今柄軍。急逝した領主【羽黒玄丞(はぐろげんじょう)】の娘である【愛姫(まなひめ)】を国主代理に立て、必死に抵抗する羽黒軍。しかし、その戦力差は余りにも大きく、卑前の国も風前の灯火かと思われたその時、一人の軍師の出現により、戦局は一変する。突如現れた謎の美少女軍師の繰り出される奇策により、窮地を脱した羽黒軍の逆襲が今、始まるのだった……。