主人公はとある学園の国語教師。優しげな顔立ちと、ぶっきらぼうだが頼りがいのあるギャップが女学生に人気の好青年。だがそんな彼には、周囲に知られたくない秘密があった。彼が、広域指定暴力団体の中核組織の6代目を継ぐ立場にあるということだった。生まれも育ちも周囲の人間もヤクザ、という生活がイヤになり、遠く離れた街で教師の道へ歩みはじめてはや数年。そんな彼のもとに、ある日、新妻がやってきた。彼女は、教育実習生時代に出逢った不良少女・梓だった。地元で大荒れして、チンピラにからまれていた窮地を、主人公が何度も助け、最後には“躰を使って”改心させたはずだったが……。あれからフツーの女の子にもどった梓は、主人公が去った後も想いを募らせ、とうとう教師として赴任している学園へ転校してきたのだという。他に住むあてもなく、追い出したら即、野宿という無鉄砲な確信犯ぶりに腹を立てながらも、仕方なく、住まわせてやることにした。それから3ヶ月。新妻気どりで世話を焼く梓に途惑いながらも、突然はじまった同棲生活を、主人公はただ流されるように過ごしていた。