皇族達が畏敬の念を持って崇められている国『フェニキア皇国』フェニキア皇国と隣国エストゥール王国(前作の舞台)は、未だ緊張を保ったまま、国境線でにらみ合いを続けていた。そんな情勢の中、フェニキア皇王とセラフィーナ第2皇妃が病に倒れる。混乱の中、皇妃は死亡、皇王は今も生死の境をさまよっていた。内臓が爛れ、黄疸のように体が黄ばみ、下血を繰り返す。そんな惨たらしい症状に、呪術の存在が噂された。事実、皇宮内には呪術を執り行った跡が残されていた。魔女狩りの様相を呈す皇宮。幾人もの者達が疑いをかけられ投獄された。事態を憂いたレティーシア皇女とイリア皇女は、皇宮警護部隊を組織、下級騎士である主人公レオンにもその命が下った。徐々にキナ臭さを増していく中、1人の女がレオンの部屋を訪ねてくる。『貴方は、皇の血を引いています』衝撃的な女の言葉に半信半疑ながらも、野望に身を焦がしていたレオンは皇位簒奪に興味を示す。そして、レオンはこの混乱を利用し、邪魔な皇族達と、この混乱の糸を引く者を潰していくことを決意した。