なぜかは誰も知らない突如として、世界中の人間の免疫力が著しく低下、ゼロに等しくなるという現象。あらゆる疫病が、人類に対して死の恐怖となった。この世界規模の奇病蔓延により、地球上の人類は約5分の1にまで激減した。謎の伝染病、バイオハザード、そしてヒトという種の淘汰・・・。様々な憶測をする事はできたが、生き残った人間は復興に力を注ぐだけで精一杯であった。後に、この人類史上最大にして最悪の災厄は『アポトーシス・クライシス』と呼ばれる。それから約1世紀。22世紀を目前にした西暦2099年。皮肉な事に、人口・環境問題等に頭を痛めなくても良くなった人類は、純粋に科学の発展に注力、著しい進歩を遂げていた。諸々の問題も無いではなかったが、復興の勢いに比してはさしたるものでなく、人類は再び繁栄を極めることとなった。物語はここから始まる。