俺『黄泉 武』は新しい学園に入って2年半の間色々な意味で普通じゃない女の子、『咲芝 伽羅』臆病だけど優しいクラス委員長、『松林 時雨』そして、悪友であり親友の輝に囲まれ、振り回されながらもそれなりに楽しい日々を送っていた。でも、心の奥にわだかまり……満たされない気持ちがあった。それは初恋の人、遠く引っ越してしまった七瀬への熱い気持ち……しかし七瀬との間には、簡単には超えられない距離があって……もう七瀬と会う事すら出来ないと思えたある日。信じられないけど……その七瀬が、父親の転勤で俺の通う学園に転入してきた。それは本当に嬉しくて……すぐにでも俺は七瀬に想いを伝えたかった。でも、もし七瀬が俺を好きじゃなかったら……?今の関係を壊してしまうかも知れないという不安から、俺はまたも告白する事ができず……付き合えるかもしれないのに、自分の気持ちを伝えられない感情をもてあます。すぐそばに七瀬が居るのに……周りは近づく学園祭で盛り上がっていく中、俺の心は七瀬への想いで今にも溢れそうだった。そして……ついに一念発起し、七瀬に告白しようと決意した。