私に見えているものは、あなたにも見えますか?人々に水の恵みをもたらす大樹、スプリングスノー。その大樹に感謝を捧げるアルガロ・デ・モンド祭の夜。主人公「土岐遠一騎」は祖父から聞かされていた妖精を探すために森へ忍び込んだ。そこで一騎はキャロラインという女性に出会う。大樹に祈りを捧げる舞い手「ベルティナ」彼女はその中でも「エルディス」と呼ばれ尊敬を集める存在だった。彼女の言葉に影響を受けた一騎は、超難関と言われる聖ベルティナ学院の編入試験を受ける決意をする。周りのほとんどの人に「絶対に無理だ」と言われ続けたが、努力のかいあって編入試験に合格を果たしたのだった。スプリングスノーの森でキャロラインと出会い、アルガロ・デ・モンド祭のステージで彼女の舞を見てから半年。姉への憧れから真っ直ぐにベルティナを目指すクラスメイト、エルステリア・マリーゴールド。その親友にして陽気な策謀家、リア・ベルリオーズ。幼い容貌ながら、高い舞の技術で注目を浴びている、水音銀。そして、学生でありながらベルティナの資格を持つ一騎の従姉、土岐遠カスミ。新しい街での生活が始まる。そこには様々な出会いが待っていた。街を彩る「春雪(スプリングスノー)」は大樹の花びら。そして水路を流れる美しい水も、大樹のもたらす恩恵である。水と自然の恵みに感謝の祈りを捧げる少女たちに、大樹は美しい風景と愛に満ちた出会いをもたらす。Welcome to the world with kindness!優しさに結ばれた世界へようこそ──水の旋律(しらべ)に耳を傾ければ、ほら、あなたにも聞こえてくるはず。