「そろそろ頃合だな」「ああ、そうだね。父さん…」その会話は忌まわしき「ゲーム」の始まりの合図に過ぎなかった。伯父と従兄の二人が、各々の欲望を満たすためただそれだけのための「ゲーム」。ターゲット(生贄)は双子の義妹、美姫と美紅。ルールは特にない。それぞれの立場や特技を生かし、義妹たちを堕としていく。禁じられているのはただ一つ、互いを直接傷つけ合ってはならないということだけ…。ただし、第三者の手によるものは、その限りではない。期間は伯父が海外に旅立つまでの10日間。まだ何も知らない義妹たち。それは俺にとって、かけがえのない最愛の存在……。二人をみすみす奪われるわけにはいかない。守るのはこの俺だ――。