過去の自分を忘れ、新たな人生を送ろうと選んだ「僕を知らない地」での学園生活。忘れた教科書を取りに深夜、学園を訪れた僕は学園のアイドル「安西鈴音」が男にレイプされている現場を目撃する。だが、彼女を助けたい自分と怖くて身動きできない自分がいる…そう、心の葛藤である。学園をあとにした僕は、家路に向う途中で彼女と出会う事になる。お互い気まずい雰囲気の中、挨拶から始まる会話。短い時間だが二人の距離が少しずつ縮まるのを覚える。彼女の悩み、僕の悩みをお互いが知る事でいつしか協力という道を選ぶことになる。なぜ僕が必死に彼女を助けようとするのか、それは自分の「過去」が関係しているから…。