キキィッ、ドンッ！車にはねられ俺の目の前で宙を舞う遥香。その光景を見ながら俺は悟った。遥香に隠された秘密を、そして、遥香とどうすれば良かったのか、を。俺のせいだ。俺が遥香を殺したんだ。氷のように閉ざされた遥香の心を少しずつ溶かして行く俺。遥香の初めての男となった俺。でも、何かが足りない。俺には何かが足りない。男として足りない俺の何かが遥香の死を招く。俺は、心底遥香の死を悔やみ、猛省した。もう一度やり直したい。ふと目覚めると元気な遥香がいる。良かった。本当に良かった。もう二度と遥香を死なせたりはしない。遥香の処女を貰うのは俺だけだ。俺だけが遥香を幸せにできるんだ。