歪の先に見えるのは、狂気? それとも…狂気に歪んだ狂喜が蠢きだす。彼女たちにとって、それは些細な事だったかも知れない。しかし、言葉の凶器は、他人の心に鋭く突き刺さる。そして、傷ついた心から流れ出した血が、狂気に満ちた心の『囁』きをを呼び覚ます事も…。そう、彼女たちは、それに気付かなかったのだ。教壇、それは彼の立つべき場所ではなかった。主人公は間近に迫った遺跡の発掘調査に、期待を膨らませる熱心な学究の徒であった。しかし、恩師の代わりに臨時教員として、女子校に派遣される事になってしまう。それは彼にとって、希望から絶望へ誘う『囁』きにも似ていた。