ソファの上で客を待つ美貌の娼婦(中村京子)に、ドアを開けてはいってきた男はいきなり麻縄を出して、乱暴な勢いで後ろ手に縛り上げます。ピンク色のビスチェ、黒いエナメルのミニスカート、黒いガーターストッキング、黒いショーツをつけた美しい姿態の娼婦は、声を上げて反抗し、暴れ、激しくのたうち回ります。男は弾力のあるゴム球の猿轡を女の口の中にねじ込み、猛烈な力で固定します。なおも抵抗し、暴れまくる女の足を、男はロープでぎりぎり縛り、動けないように押さえつけます。それでも呻き、逃げようとして暴れ続ける女の柔肌に、麻縄はぎりぎりと非情に食い込んでいきます。もがけばもがくほど苦しくなるのに、女は抵抗をやめません。何とか脱出しようともがくのです。これは縛られて苦悶し、脱出しようとして暴れる女の肉体の躍動的な官能美を、新鮮な視覚で映像化した、緊美研では異色の作品です。ベテラン中村京子と、濡木痴夢男の魅力の顔合わせによる濃密な被虐エロチシズムは凄い迫力です。