急病により聖朋（せいほう）病院に入院した檜山 由。容態も安定したある日の深夜、寝苦しさを感じて目覚めてみると、悪夢の世界『ミラージュ』に迷い込んでしまう。無人の病院内を彷徨う檜山は、突然遭遇した奇怪な化け物（クリーチャー）に悲鳴を上げる。逃げる檜山だが、小さな彼女が化け物に追いつかれるのにさほど時間は必要なかった。襲われる檜山は、その場に駆けつけた男たちと出会う。特殊な能力を駆使しながら化け物を駆逐する男達。男達から、この夢の世界「ミラージュ」で、迷い込んだ人間と、化け物たちの果てしない闘争が繰り広げられていると知らされた。少人数ながらも結束しながら化け物を撃退する人間達と出会い、安堵する檜山だったが、自らの身を守る術を持たない檜山は、能力のある男達に守って貰う代わりに性奴隷となることを強要される。嫌々ながらも、化け物への恐怖から、男達の汚い欲望に屈してしまう檜山。毎夜訪れるミラージュの世界、夜になると昼間の記憶を持ち越せるが、昼間は夜の記憶が欠落している。毎晩の苦痛に耐えながら、夢の世界から逃れる方法を模索する檜山だったが、あらゆる方法が徒労に終わった。とある晩、新たにミラージュに迷い込んできた女性、菊川（新キャラ）を保護する人間達、放漫な肉体を持つ菊川の登場に、彼女を独占したい男達の結束が揺らぐ。菊川は、男達それぞれに、自分の男になって欲しいと思わせぶりな言葉を投げかけ、男達が争うように関係を誘導していく。菊川の存在に疑念を持った檜山は、彼女が人間同士を争わせるために働きかけている事に気づき皆に知らせるが、結局相手にされない。男達は、菊川を中心にいがみ合い、更には殺し合うまでに争いは発展してしまう。化け物との戦いにも結束が影響して、最終的には男達は全滅してしまう。と同時に姿を消す菊川を見て、彼女が初めから男達を全滅させる事を目的に、この世界にやってきたことが解った。男達から庇護を受ける事が出来なくなった檜山は、只、一人ミラージュに取り残される。