山の中の小さい病院『三原医院』に、一人の女の子が別の病院から転院してきた。少女の名前は『笹野夕菜』――生来の身体の弱さで入退院を繰り返す少女。「はぁ~、着いたぁ。ここが三原病院なんだ」「療養できるように山の中にある病院なのよ。ここならきっと夕菜ちゃんもすぐ良くなるわよ」応えるのは一人の女性看護師。夕菜の付き添いでこの三原医院にともにやってきた『立花美咲』。夕菜の移送の手続きを済ませて帰ろうとする美咲を、この病院の女医である『三原綾香』が呼び止める。「急な話で悪いけど、もし良かったら一週間ほどここの仕事を手伝ってもらえないかしら。あなたの病院には私から連絡しておくから」夕菜も新しい環境に緊張しているみたいだし、と美咲は快く頷く。――この承諾が悲惨な物語を生むとも知らずに。この人里離れた病院はすでに、謎の触手の化物に占拠されていたのだ。逃れることの出来ない閉塞空間で二人は犯され、凌辱されていく――彼女たちが見るのは絶望か、それとも――