がむしゃらに頑張っていれば何者かになれると思ってた。しかし現実は……。時間は流れる。時代は進む。俺は取り残され気味。やりたいことって何だろう。失意のなか、俺、青柳恵一は久しぶりに生まれ育った町・間野辺町へと帰ってきた。再会した父親から「知り合いが若いのを一人探しとるんだわ。お前そこで働いてみんか?」と言われ、渋々面接を受けに行く。その働き場所とは、小さい頃は何度も訪れたことのある屋上遊園地『まのべぱぁく』。無事面接にも合格し、与えられた仕事はクマの着ぐるみを着て、風船を配ったりするというもの。そこで、どうにも気になる三人の女の子と出会う。ハツラツとした雰囲気の明るい女の子で、昔よく遊んでいた年の離れた幼馴染ゆりちゃん。食べるのが好きで、ほんわかした女の子で、何かと甘えたがるひまわりちゃん。浮世離れした雰囲気がある大人しくて可愛らしい女の子で、1人で遊びに来ているすみれちゃん。そんな彼女たちと、クマの着ぐるみを着て、触れ合っていく…。こうして俺たちのとても甘く、ちょっぴり切ない“秘密の遊び”が始まった。