閑静な住宅街の一角に佇む喫茶店『紅茶館・童話の森』。絵本や童話、壁掛けオルゴールなどが並ぶアンティークな店内。紅茶の優しい香りと、俗世離れした女性店主が訪れる客を迎える。主人公・名波行人は不思議な既視感に誘われるまま、喫茶店でアルバイトを始めた…。その日、店に大きな木箱が届く。木箱に入っていたのは、大量のウサギのぬいぐるみ……そして、銀色の髪に紅い瞳をした不思議な少女だった。サキと名乗った少女は行人に伝える。『≪運命の輪≫が狂っていること』『一週間後、行人には≪死≫が約束されていること』『行人に近しい人間には≪不幸≫が訪れること』サキの言葉通り、行人を中心に次々と不幸が訪れる。半信半疑ながらも、行人は彼女を信じるようになっていく。『助かる方法は、狂った≪運命の輪≫を元に戻すこと』そんな彼らに残された日は、たった一週間。「あえて言わせてもらうならば…≪悲劇≫へようこそ、だ」