『赤は望みし体型を作り、青は戻すもの。これできっかけを掴むといい。ただし、赤きもので作りしは偽りのもの。使い方を侮ると取り返しのつかないことになるであろう。充分に気をつけるのだぞ』わたしは夢の中で、この実家でもある縁結び神社の神様と話しをしていた。久徳くんのことが好きだということ。彼の好みの体型には程遠いということ。そして、彼の好みを気にして告白できなくなっていること。そんなことを話したと思う。すると神様は、わたしに赤と青の2種類の飴玉が入ったこの器を手渡してくれた。気をつけろと言われても――夢だし。そんなことを思いながら朝目を覚ますと、枕元に、その2つの器が置かれていたのだった。