主人公の岡本秋尋はK市在住のごく普通の青年。いつもどおり入院している妹の冬花の見舞いに行ったところ、帰宅中に交通事故に巻き込まれて両足を骨折してしまう。そして、妹と同じ病院に担ぎ込まれ、成り行き上、同じ病室に入院することとなった。同病院には、恋人の鮎子や、姉の夏貴も勤めており、何かと退屈はしない毎日を送っていたが、秋尋もいっぱしの男性。溜まるものはすぐにも溜まってしまう。そんな秋尋をみかねて、鮎子はこっそりと人目を盗みながら病室で往診とみせかけたHな奉仕をしてくれていたが、運悪くその現場を妹の冬花に見られてしまっていた。兄の情事をこっそりと見てしまった冬花は、次第に募る想いを膨らませていく。そして、ある夜、意を決して兄に迫る。妹の切実な内面を吐露され、怪我で動けない秋尋に冬花は自分の体を捧げるのだった。経過はどうあれ、妹の想いを受け止めてしまった秋尋。しかしこんなことを恋人に話せようはずもない。かくして、秋尋はこの日から人目を盗みながらの恋人とのエッチ、恋人に隠れながらの妹とのエッチという奇妙な病院生活を余儀なくされる。場所が場所だけに、おおっぴらに事をすることができない苦悩とは裏腹に、バレてはいけないという背徳感から、興奮は高まるばかり。そんな悶々とした状態に、姉の夏貴も奇妙な交わりを見せ、秋尋の入院生活は波乱に満ちたものとなっていく。禁欲生活を強いられる筈の場所で、身近過ぎる快楽に溺れていく秋尋の行く末は…?