「そうだ。薫くんもお茶会に来ない?」僕こと関島薫は、今日、急な仕事で飛び出したママの変わりにお隣のお茶会に参加することになった。「さあ、どうぞ。散らかっているけれど」宮森鈴乃さん。僕たちの隣に住んでいる人妻だ。おっとりとしてやさしい性格で、ママとは仲がよい。上品な感じの美人で、僕はちょっと憧れめいたものを抱いていた。「そう固くならなくてもいいぞ。座るがいい」もう一人の彼女は霧島冴子さん。鈴乃さんが癒し系の美人だとするならば、彼女は知的クール系の美女。官能美と母性美とに満ちている。タイプの違う年上美女二人を前にして思いの外にあがってしまったけど、美人のお姉さん二人とのお話は、とても楽しかった。初めのうちはごく当たり前の話題だったのだが、徐々に雲行きがあやしくなってきて……。「ふーん。女の子とつき合ったことないんだ。じゃあ、色々と未経験なんだ」いつになく悪戯っぽい笑みを浮かべた鈴乃さんが、さり気なく僕に身を寄せてくる。「えっちなこと、したことないんでしょ……?」金縛りにあったかのように硬直している僕。その耳元が、人妻の妖しい問いかけにくすぐられた。