『貴志のエッチは、子供だと思う』愛するひとのその言葉に、俺の心は打ち砕かれた。裸で寄り添っている時の甘え方も、フェラの仕方も、騎乗位での腰の振り方も、ディープなキスの仕方も。全て、俺の知っている綾ではなくなっていた。『たとえ君が他の男と過ちを犯したとしても、俺の愛は変わらない』それが、俺の愛。俺の覚悟。不変の誓い。この時はまだ、彼女とやり直していけると信じて疑わなかった。しかし、この後に俺の心は粉々に打ち砕かれることになる。なぜ俺は、パンドラの箱を開けてしまったのか。彼女が他の男とどんなセックスをしたのか……そんなことを聞いても、どうにもならないというのに。