「母さんと俺は二人暮らし…。この小さなアパートは、それまで、俺にとって最高の我が家だった…」自分の留守中に限って遊びに来ている親友のまさると、あまりにもさりげなさすぎる母の態度は、精液に汚れた母の下着を偶然見つけた時から浩一の不信感をより増していった。そして…。「合宿へ行く」と偽って押し入れの奧に隠れた浩一の目に映った光景は、抱いた不信感が誤りでなかった事を裏付けるものであった。居丈高に振る舞うまさるに、一匹の牝と化した母が、両の瞳を潤わせながらすがりつき、痴態の限りを繰り広げる。いつ終わるともしれない二人の狂宴を、浩一は、ただただ魂を奪われたかのように見つめていた…。